2017年9月24日日曜日

アーク・ノヴァ

東京ミッドタウンに巨大風船が出現している。

「アーク・ノヴァ」は、アニッシュ・カプーアと磯崎新の両氏がデザインした移動式コンサートホール。東日本大震災の復興支援のため、スイスの音楽祭「ルツェルン・フェスティバル」が企画したこの「新しい箱舟」は、これまでに松島、仙台、福島を廻り、コンサートなどのイベントを提供してきた。今回は東京で初の開催で、10月4日まで展示されている(内部の一般公開は一部の日のみ。)

アニッシュ・カプーアのここまで大きな作品を見るのは初めて。500人も入れる大きな構造体だが、1時間の送風で膨らむというからすごい。隣にある21_21 DESIGN SIGHTでも、アーク・ノヴァが設置される過程をビデオ展示している。


表から見ると無地のツルンとした風船のような印象だが、中はもっと有機的な、蝶やテントウムシやカブトムシを思わせる空間。とらえどころがない生き物の中にいる感じ。


ここで演奏される音楽はどう聞こえるのだろう?

現代の箱舟は、海からではなく、空から来た感じだった。