2017年9月24日日曜日

アナログなAR(拡張現実)?

AR(Augmented Reality)は、現実に存在する世界の上に、そこには存在しない情報を付加して、現実を拡張させることを指す。

もちろんこれはコンピューターを使ったテクノロジーの話だが、ジョルジュ・ルースというアーティストは、これを手作業でやってのけていると思う。

21_21 DESIGN SIGHTで開催中の「そこまでやるか 壮大なプロジェクト展」の中でルースの作品が展示されていると知り、見に行った。(この展覧会のタイトルはあまりルースの作品とは合っていない気がして好きではない。壮大というより、緻密だと思う。)


建物の一角に、大きな円が浮かび上がっている。

でもそこに実際に円はなく、角度を変えると消滅し、壁や床に書かれた線だけが残る。

4年ほど前に、パリのグラン・パレで展示されていたフェリーチェ・ヴァリーニの作品も、同じように、実際にそこにはない「面」を浮き上がらせ、とても印象に残っている。


いずれも素晴らしい拡張現実!ヘッドマウントをつけずに見られるあたり、コンピューターより先進的?